新書データ

岩波新書

     
赤版戦前 赤版(戦後重版) 新赤版カバー 新赤版本体

発行:岩波書店
判型:172×112→176×105→173×105(標準新書判)

1938年11月20日 創刊(赤版)
1946年     B6判赤版刊行
1949年 4月 5日 青版創刊

1970年 5月   スピン・帯を廃止
1974年 1月   表紙のビニールコーティング始まる
1977年 5月20日 黄版創刊

1982年 9月   カバーがつき始める
1988年 1月20日 新赤版創刊


資料:『岩波新書の50年』 岩波書店編集部 編 岩波新書 岩波書店 1988年

   『岩波新書をよむ』 岩波書店編集部 編 岩波新書 岩波書店 1998年
   「それでも、やっぱり岩波新書」(『探書代行 十方土』リンク切れ)
      http://www.interq.or.jp/green/sojodo/iwanami.html

 整理番号は、赤版・青版・黄版・新赤版、それぞれの通し番号だが、青版だけ別に分類番号があり、次のようになっている。

A 政治・法律
B 経済・社会
C 思想・心理・言語・教育・宗教
D 世界史・日本史
E 文学・芸術
F 記録・随筆 他
G 自然科学

 ISBN品番コードは、次のように割り当てられ、整理番号に対応している。

赤版 400000番台 青版A 410000番台
青版B 411000番台
青版C 412000番台
青版D 413000番台
青版E 414000番台
青版F 415000番台
青版G 416000番台
黄版 420000番台 新赤版 430000番台


岩波少年文庫


発行:岩波書店
1950年 創刊
1990年 特装版30冊刊行
1992年 復刻版30冊刊行
2000年 新版発足(判型・番号変更)

 翻訳物が中心であるが、日本人の著作もある。
 旧判型は、「小B6判(17.2×11.3cm)」(解説目録『岩波書店の児童書』)で、新判型は、横がやや長くなっている。
 旧整理番号は、1000番台は小学3・4年以上、2000番台は小学5・6年以上、3000番台は中学以上であり、それぞれ通し番号となっている。ただし、刊行順ではない。新番号は001-が小学生から、501-が中学生から、となっている。


角川新書



発行:角川書店
判型:標準新書判
造本:天アンカット スピン
カバー:パラフィン → 紙
番号:通し番号
1950年 4月 創刊

 巻末リスト欄の判型表示はB三六判(1955年)。パラフィンカバー時は、その内側に帯があり、定価表示は帯と奥付にある。カバーに整理番号は無い。


講談社現代新書

   
本体 本体

発行:講談社
判型:標準新書判
造本:天アンカット スピン → 天化粧截ち スピンなし
カバー:透明ビニール → 紙
番号:通し番号

1964年 4月 創刊
1971年    カバーがつくようになる
1990年    マークが、ノーベル平和賞のメダルから、
         「『豊穣の渦』を主題とする円相」に変わる
2004年    カバーデザイン変更
200?年    カバーデザイン変更

 以前は紙のカバーではなく透明ビニールカバーがかかっていた。180番の『美しい日本の私』には1971年以降とは違うタイプの紙カバーがかかっている。


中央公論文庫

発行:中央公論社
判型:標準新書判
造本:天アンカット スピン
カバー:紙
番号:なし

 中公新書・中公文庫以前に創刊されている。「中央公論文庫」の表記は本体の背表紙だけで、カバーや奥付には表記が無い。判型は、中公新書とは違い、標準新書判である。


中公新書

   
カバー 本体

発行:中央公論社 → 中央公論新社
カバー:半透明ビニール → 透明ビニール → 紙
番号:通し番号
1962年 創刊

 判型は、標準新書判より横長になっている。ISBN品番コードの10000台が割り当てられており、整理番号と対応している。


ハヤカワ・ポケット・ブック

 
「世界ミステリ・シリーズ」 映画原作
 
   
「ハヤカワ・ファンタジイ」函 「ハヤカワ・SF・シリーズ」函 復刊函

発行:早川書房
造本:小口着色

1953年 9月 「ハヤカワ・ミステリ」(「世界探偵小説全集」)創刊
1957年12月 「ハヤカワ・ファンタジイ」創刊
1962年 4月 「ハヤカワ・ファンタジイ」が「ハヤカワ・SF・シリーズ」に改名
1984年   「ハヤカワ・SF・スペシャル」刊行

 ハヤカワ・ポケット・ブックには、下に示したようなものがある。ただし、ポケミスやSFシリーズには、H・P・Bという略称だけで、ハヤカワ・ポケット・ブックという表記はない。500番台を例にとると、「A HAYAKAWA POCKET BOOK」と「HAYAKAWA POCKET BOOKS」の二種類の表記がある。ここでは便宜上「ハヤカワ・ポケット・ブック」としておく。現在ポケミス以外は絶版のため、通し番号は1000番台までポケミスが独占して使っている。
 初期は函入りだったが、後に透明ビニールカバーに切り替わった。ほかに、映画化作品で、写真を使ったカバーのものがある。函は商品の一部という扱いではなく、「お手許に綺麗なままの本をお届けしたくこんな簡単な函をつくってみました いわば包装紙がわりです お買上げ後にはお捨て下さい」とある。函には書名入りとそうでないものがあり、後者には、定価の場所が切り抜かれており、本体の定価が見えるようになっている。どちらの場合も、函の背表紙に書名の表記は無い。以前のデザインに近い函入りで復刊されたものがある。

101- 「ハヤカワ・ミステリ」(ポケミス)
501- 映画原作
801- 「シメノン選集」
1001 『あなたはタバコがやめられる』
3001-3318 「ハヤカワ・SF・シリーズ」
4001 「ハヤカワ・サスペンス・シリーズ」
『十三階の女』のみ
番号なし 「ハヤカワ・SF・スペシャル」
『火星の大統領カーター』のみ
5001- 「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」

資料:『ハヤカワ・ミステリ総解説目録』 早川書房 1993年(改訂版 1998年)


ハヤカワ・ミステリ

番号:101-

 ほかのH・P・Bが出ていた一時期を除いて、H・P・B=ハヤカワ・ミステリである。創刊時は「世界探偵小説全集」で、「世界ミステリ・シリーズ」をへて、「ハヤカワ・ミステリ」となる。叢書名の英語表記はA HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKで、その略称の「ポケミス」の愛称で呼ばれることが多い。ISBN品番コードは、整理番号の頭に0を付け加えて6桁にした番号である。ポケミス以外のH・P・B復刊分は別のコードになっている。


ハヤカワ・ファンタジイ

番号:3001-3031
全31冊

 ハヤカワ・SF・シリーズの創刊時の名称。背表紙上部のマークはHF。叢書名の英語表記は、表紙がA HAYAKAWA POCKET FANTASY BOOKで、奥付ページがHAYAKAWA POCKET FANTASY BOOKSである。
 31冊目までがこの名称で刊行され、1962年4月から既刊分の重版も含め、ハヤカワ・SF・シリーズに改名されている。早川書房創立50周年記念復刊で、『ドノヴァンの脳髄』が、「ハヤカワ・ファンタジイ」として復刊されている(ただし、扉では「ハヤカワ・SF・シリーズ」)。


ハヤカワ・SF・シリーズ

番号:3001-3318
全318冊

1957年12月 創刊(「ハヤカワ・ファンタジイ」)
1962年 4月 「ハヤカワ・SF・シリーズ」に改名

 ハヤカワ・ポケット・ブックの3001番から3318番まで。背表紙上部のマークはSF。叢書名の英語表記は、A HAYAKAWA SCIENCE FICTION SERIES。背表紙が鈍い銀色のため、「銀背」の愛称で呼ばれる。古典SFの背表紙は金色。

資料:『SFイズム』 10号 28-41ページ 1984年 みき書房
     「SF文庫列伝・特別篇 ハヤカワSFシリーズ」
      「ハヤカワ・ファンタジイの時代」 都筑道夫 (構成・編集部)
      「父・福島正実を語る」 福島正史 (構成・編集部)
      「ハヤカワSFシリーズ完全リスト」


新☆ハヤカワ・SF・シリーズ

番号:5001-
判型:184×106mm
2011年12月 創刊


室町新書

 
カバー 本体

発行:室町書房
判型:標準新書判
番号:通し番号
全6冊
1954年 創刊

 「室町新書」の表記は本体だけで、カバーには無い。


世界空想科学小説全集



発行:室町書房
1955年 1月30日 創刊

 101 『遊星フロリナの悲劇』 アイザック・アシモフ 平井イサク訳
 102 『火星の砂』 A・C・クラーク 平井イサク訳
 の二冊のみが発行された。
 『遊星フロリナの悲劇』の平井氏のあとがきには、「この企画は、ほとんどぼくが立て」たとある。巻末の近刊予告には18冊が載っている。
 叢書名の英語表記はA SCIENCE FICTION SERIES BOOKで、背表紙には略称のSFSの表記がある。
 前年に創刊されている室町新書が標準新書判型なのに対し、こちらは若干縦が長く、H・P・Bに近い。

2012年10月28日更新

Hachiとか8270とか名乗っています。

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