文庫データ

岩波文庫

       
菊半截判

A6判(1944年) 本体+帯 別冊カバー カバー
岩波版ほるぷ図書館文庫 岩波版ほるぷ図書館文庫

発行:岩波書店
判型:菊半截判 → A6判

1927年 7月10日 創刊(菊半截判) 番号は星番号

1931年     帯番号がはじまる
1941年 8月   A6判になる
昭和20年代半ば 帯番号が変更になる
1961年10月30日 岩波文庫別冊 創刊
1974年 3月18日 番号が著者別になり、星番号は廃止される

1983年 5月   カバーがつくようになる
1987年 7月   すべての新刊にカバーがつくようになる

 三巻本の総目録97年版は、87年版を簡略化し10年分を付け加えたもの(下巻)と、解説目録(上巻・中巻)からなっている。87年版には、「岩波文庫について」という、6ページの略史がのっている。

資料:『岩波文庫総目録』1987年版 岩波文庫編集部編 岩波書店

   『岩波文庫総目録』1997年版 岩波文庫編集部編 岩波書店
   『文庫本大好き−岩波文庫コレクション


角川文庫

   
B6判カバー
B6判本体
B6判
 
       
カバー 本体 リバイバル・コレクション
カバー
リバイバル・コレクション
本体
背表紙
マイクロQRコード

発行:角川書店
判型:B6判 → A6判

1949年 5月 創刊(B6判)
1950年 5月 判型がA6判に切り替わる

 著者番号が50音別になった番号体系の変更以降にも、変更が行われているようである。


角川スニーカー文庫

発行:角川書店

 創刊前に、角川文庫の一部として、背表紙上部に青のラインのある、スニーカー文庫の原型ができた。この時点で、すでにスニーカー文庫の著者番号が使われている。
 スニーカー文庫には、青のラインの少年向けと、ピンクのラインの少女向けがあった。初期には、著者番号に少年向けと少女向けの区別はなかったようだが、後に、300番台が少女向けとなる。


びっくり文庫

発行:角川書店

1980年11月 創刊



 カバー、奥付、扉に「びっくり文庫」の表記はない。巻末の「出発にあたって」という文章や広告ページなどに表記がある。整理番号からは、角川文庫の一部ということができる。
 ただし、背表紙をオレンジ色で統一し、小口もオレンジ色に塗り、表紙タイトルを矢印の形で囲むなど、デザイン的には、独自のレーベルに近いものである。角川文庫創刊の辞「角川文庫発刊に際して」も掲載されていない。
 整理番号は、黄の201番以降が使われているようだ。黄は、本来、日本古典に当てられており、80年9月当時、50番までが使われている。古典の収録はそれほど増えないという判断で、あいている番号が使われたのであろう。
 『便利な文庫の総目録』では、1985年版までは載っているので、84年までは発行されていたようである。


講談社文庫

     
カバー 本体 本体 本体

発行:講談社

1968年 8月 文庫刊行決定
1969年 7月 文庫出版部新設
1971年 3月 デザイン決定(亀倉雄策)
1971年 7月 創刊(69点)
1982年11月 著者番号が50音順になる
      デザイン変更(菊地信義)


 創刊時は、色地の紙に、ボドニマークを使ったデザインが紙より濃い同系色で、文字が黒で刷られた、簡素な二色刷りのカバーであった。色はジャンルにより、A(緑)・B(橙)・C(黄)・D(空)の四種類に分けられた。初期のカバーには、その上から、9センチほどある広めのカラーの帯がかけられているものがある。帯の幅は物によって違い、確認できたもので、90mmから96mmまでの幅がある。
 『文庫本雑学ノート』によれば、創刊時にはこの帯はついておらず、「その後、カラー刷りの帯が付き、一年後には、すべて色刷りカバーがかけられることになった」ということである。変更の詳しい時期はわからないが、広い帯つきの物で、確認できたもっとも新しいものは、昭和48年1月12日付発行(第7刷)の『ノックの音が』である。
 分類は当初の四種類から増え、50音別著者番号に切り替わるまでに、次のような分類が行われた。

   日本文学
 AA  児童文学
 AT  美術・芸術
 AX  日本の推理・SF・ミステリー
   海外文学
 BX  海外の推理・SF・ミステリー
 C  日本の人文・社会・自然
 D  海外の人文・社会・自然


講談社X文庫

発行:講談社

1984年 6月 創刊
1987年   講談社X文庫ティーンズハート創刊
1991年 4月 講談社X文庫ホワイトハート創刊

 当初は、アニメ・映画のノベライズや、タレント本などのレーベルだった。1987年、サブレーベルとして、少女小説の「ティーンズハート」が創刊され、すぐにX文庫の中心となる。
 ティーンズハートの背表紙には「講談社X文庫」との表記しかなく、単なる「講談社X文庫」は絶版になってしまったため、現在、単にX文庫といえば、ティーンズハートのことである。


新潮文庫(第3次)

 
菊半截判 A6判

発行:新潮社
判型:菊半截判 → A6判


1933年 4月10日 創刊
1938年 9月 1日 帯色が、番号による八種から分類による五種になる
1939年 6月   新潮文庫刊行会設置(〜1944年 8月)
1942年 5月 3日 A6判になる


分類は次のとおり

 現代小説・戯曲
 海外小説・戯曲
 感想・紀行
 詩・歌・俳句
 研究・評論 日本古典文学・宗教・伝記・戦記・その他

資料:『新潮社100年図書総目録』 新潮社 1996年


新潮文庫(第4次)

     
旧装幀 新装幀 カバー 20世紀の100冊 カバー

発行:新潮社

1947年 7月16日 創刊
1950年11月25日 整理番号ができる 装幀が変わる
1954年 9月30日 創元文庫より約30点を引き継ぐ
1958年 8月 5日 分類に「白」が加わる
1960年     カバー付が大幅に増える
1965年 4月30日 分類に「紅」が加わる
1969年 9月   定価表示が奥付から消える
1976年11月10日 「青」→「草」、「黄」→「赤」に統合
1982年 3月25日 初の書き下ろし『ドタンバのマナー』刊行
1985年 5月27日 50音別著者番号が始まる
1990年 8月27日 バーコード表示が始まる


分類は次のとおり

 日本文学 小説 → 日本の作品
 日本文学 詩・評論・その他
 海外文学 小説 → 海外の作品
 海外文学 詩・評論・その他
 日本及び海外の時代小説・探偵小説等
 時代小説他

資料:『新潮社100年図書総目録』 新潮社 1996年
新潮文庫とは?|新潮文庫|新潮社


新潮pico文庫



発行:新潮社
カバー無し

1996年 3月15日 創刊

 一部コンビニのみで発売されたらしい。


創元推理文庫

 
本体

発行:東京創元社

1959年 4月  創刊
1961年 4月  「創元推理コーナー」創刊
1963年 9月  SF部門創設
1969年 2月  怪奇と冒険小説部門創設
1970年代中頃 旧著者番号スタート
1984年 5月  「YELLOW BOOKS」創刊
1985年 7月  ゲームブック部門創設
1989年 3月  「創元ノヴェルズ」創刊
1991年 9月  SF部門独立
1995年 9月  「創元ライブラリ」創刊
2002年 7月  「創元コンテンポラリ」創刊

 初期には著者番号はなく、通し番号の作品番号のみであった。著者番号が通し番号から50音別に変わる際に、作品番号が変更されたものもある。ISBN品番コードは、旧著者番号時の整理番号と対応している。
分類は次の通り。番号は旧著者番号。カッコ内は通し番号の作品番号。

記号 ジャンル 番号 備考
ミステリ 100-
(101-)
以前はマークで
「本格推理小説」(横顔マーク)
「警察小説 ハードボイルド」(拳銃マーク)
「サスペンス スリラー」(猫マーク)
「その他の推理小説 法廷、倒叙もの」(時計マーク)
に分類されていた
ホラー&ファンタジー 501- 以前は「怪奇と冒険小説」で、マークは帆船
SF SF 601-
(701-)
現在は「創元SF文庫」として独立
「YELLOW BOOKS」 900 「創元推理文庫」の表記はない
ゲームブックス 901-  

資料:「東京創元社|年譜


創元SF文庫

発行:東京創元社

1963年 9月 「創元推理文庫」にSF部門創設
1991年   「創元SF文庫」として独立

資料:『SFイズム』 7号 24-31ページ 1983年 みき書房
     「SF文庫列伝 創元推理文庫」
      厚木淳氏へのインタビュー
      「創元推理文庫ワンポイント講座」
       講師/新藤克己(創元推理文庫編集部SF担当) (構成/編集部) 
      「SFマーク全リスト」


YELLOW BOOKS



発行:東京創元社
創刊:1984年5月25日(第1巻の奥付)
全5冊

 整理番号は、創元推理文庫と同一の扱いになっているが、「創元推理文庫」の表記はない。巻末コラムによれば、「イエローブックスは創元推理文庫の妹分」であり、「兄貴分に対し、こちらはもっとライトな感じで親しめるものを、との観点から、さまざまなジャンルの作品を紹介していく」とある。旧著者番号は900が使われており、番号はこれだけのようだ。


ハヤカワ文庫


発行:早川書房

1970年 8月 創刊  (「ハヤカワSF文庫」)
1971年 7月 ペリー・ローダン刊行開始
1972年 1月 NV創刊
(「ハヤカワNV文庫」)
1973年 3月 JA創刊(「ハヤカワJA文庫」)
1974年   各文庫が「ハヤカワ文庫」として統一される
1976年 4月 「ハヤカワ・ミステリ文庫」創刊
1977年 5月 NF創刊
1979年 2月 FT創刊
1980年 2月 Jr創刊
1986年   YR創刊
1986年12月 GB創刊
1989年 1月 「ミステリアス・プレス文庫」創刊

1991年11月 HB創刊
1994年 1月 NFが装幀を一新
1995年 4月 JAが「総合エンタテインメント文庫」になる
1999年10月 「ダニエル・キイス文庫」創刊
2009年 4月 判型がトールサイズに


分類は次の通り

SF   [ Science Fiction ]
FT [ Fantasy ]
JA [ Japanese Author ]
NV [ Novel ]
NF [ Nonfiction ] ハヤカワ・ノンフィクション
Jr [ Junior ]
YR [ Young Romance ] ヤングロマンス
HB [ Hi! Books ] ハィ!ブックス
GB ハヤカワ・ゲームブック

資料:『早川書房の五十年』(無料小冊子) 早川書房 1995年


ハヤカワ文庫SF



 創刊時は「ハヤカワSF文庫」。その後、「ハヤカワ文庫SF」として、ジャンルを広げたハヤカワ文庫の一部となる。本格SF中心のハヤカワ・SF・シリーズに対し、スペースオペラやヒロイックファンタジーなどを収録する文庫として創刊された。背表紙は白。はじめは背表紙の文庫名は黒字だったが、すぐに黒地に白抜きとなり、現在は青地に白抜きである。SF・シリーズが廃刊になった後、その多くが文庫に再録された。本格SFの背表紙は青である。初期は日本人作家の作品も収録していたが、JAが創刊されてからは、翻訳専門になっている。通し番号101-125は、「特別版」として、「TARZAN BOOKS」にあてられている。背表紙の色は黄色。そのうち3冊(112、120、123)は未刊となっている。

資料:『SFハンドブック』 早川書房編集部編 ハヤカワ文庫SF 1990年
     対談「文庫がすべてを変えた」 野田昌宏 高千穂遙
     「ハヤカワ文庫SF 既刊リスト」


文庫より小型の叢書

 趣味的に発行されている豆本は除き、商業ベースで発行されているものに限った。

角川mini文庫
判型:新書判半切
発行:角川書店
カバーなし
1997年 創刊
 判型は文庫よりかなり小さい。角川文庫の帯に載っていた宣伝文によると、「新書判半切サイズ」。ただし、標準新書判の半分より若干大きい。Cコードでは文庫扱いである。内容がフルカラーで「角川カラーmini文庫」と表記のあるものがある。
ワニの豆本
判型:B7判
発行:KKベストセラーズ
豆たぬきの本
判型:B7判
発行:廣済堂出版(確認した本では、背表紙の表記は広済堂)
ミニミニガイド文庫
判型:B7判
発行:昭文社
カバーなし
ミニミニマップ
判型:B7判
発行:昭文社
カバーなし
ポケットペディア
発行:紀伊國屋書店
石坂洋次郎文庫
発行:講談社
判型:B7判より若干縦長
全46冊
 
表紙には、「石坂洋次郎文庫」の表記があるが、背表紙は、「プチ・ブックス」の表記のみ。石坂洋次郎文庫以外のプチ・ブックスがあるかどうかは不明。
ナガオカPUNCHブックス
判型:B7判
発行永岡書店
サラ・ブックス別冊
発行:二見書房

2012年10月31日更新

Hachiとか8270とか名乗っています。

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